皆様はじめまして。
子ども向けイベントの企画をしている高木と申します。
私が滑空の世界に触れたのは今から10数年前、某施設の親夏休みイベントの会議の時でした。「グライダーを作って飛ばしたい!しかもオリジナルの機体で・・」
既製品のグライダーを購入し、滑空タイムを競う企画であれば、そんなに苦労はしないのですが〝オリジナルの機体〟というワードがこの企画を難しくします。
もはや私が泣きつく先はひとつしかありませんでした。
河邉さんをはじめ、本協会全面協力のもと、設計、試作を繰り返し、ついにバルサ材でつくるオリジナル機体が完成。
子どもだましではない機体の構造と、作業の難易度は、参加した親子を夢中にさせ、完成したときの達成感はとても高いものでした。
自分で作った機体が空を駆け、はるか先へ静かに降りる・・この数十秒に目を輝かせていた親子の姿は今でも忘れられません。
正直に申しますと、私よりも本ホームページを訪れる皆さんの方が遥かに滑空の知識をお持ちだと思います。それでは〝私の役割〟はなにか。
日本中に拡散している滑空の資料を収集・保存したとき、最後に必ず必要なのは次世代へ共有する事です。
つまりそれは専門家や愛好家だけではなく、あの時に目を輝かせていた子どもたちへ向けてイベントを含めた様々なアプローチで繋いでいく事が「歴史的・文化的」両面で意義のある事になると考えます。
私はその一助になれるよう、本協会の末席で励んでいきたいと思います。
今後ともどうぞ宜しくお願いいたします。
高木正太郎